種子の生理作用について 書 根本武雄

フィチン・フィチン酸のキレート作用について

水を多く含み同化作用中の植物には一切フィチン(IP6ester)・フィチン酸(IP6)は、含まれていない。植物が結実乾燥の際にフィチンを形成する。結実乾燥種子にはフィチンの形で含有しておりフィチン酸は一切、含まれていない。乾燥種子のフィチンは種子の含水率が30%以上、温度が10℃~35℃の環境でフィターゼ(酵素)が始動し発芽の生理作用が起きフィチンが分解され、遊離ミネラル・フィチン酸になり種子の発芽、成長の栄養になる。これをヒトが摂った場合に有効栄養素になり、ヒトの60兆からの細胞を活性化させる。又、フィチン酸(ビタミンB5の前駆体)は、高解毒ビタミンと言われている。

 

フィチン・フィチン酸キレート作用について(根本・茅原仮説)

   種子結実時、フィチン生合成の過程で分子に磁気モーメントの励起が起きフィチン酸にミネラルとのキレート作用が起きる。 

   種子発芽時、フィチンがフィターゼに分解されミネラルが遊離されフィチンからフィチン酸に分解される過程でフィチン酸の磁気モーメントが劣化してキレート作用が消失する。したがってフィチンへの還元作用は起きない。

   種子を煮沸し例えば味噌の様に1年以上、善玉微生物に分解された(発酵)場合に上記②の様な現象が起きる。

   6個のキレート作用触手を持つフィチン(IP6ester)はヒトの腸内に於いて、善玉微生物発酵の際、分泌される有機酸に触れフィチンの磁気モーメントが励起され1キレート作用触手に複数のミネラルにキレート作用が起き糞便として排泄される。又、フィチンは、水親和性が無い為、腸、微絨毛栄養吸収バリアを通過出来ない。したがって、ヒトの生体内には、吸収されない。結果としてヒト生体にミネラル不足が生じる。 

 

    アブシジン酸はミトコンドリアを損傷

アブシジン酸は水親和が有り腸、微絨毛の栄養吸収バリアを通過してヒト生体内に吸収される。ヒト生体に吸収された場合は、細胞膜のG蛋白受容体複合体の刺激派生から細胞内のカルシウム濃度が上昇し顆粒球が活性化して多量の活性酸素を産生して、ミトコンドリアが損傷を受け細胞内の熱産生が低下する。その結果ヒト生体が低体温(冷え性)になる。